レギュレーション

影響の大きそうな新ルールが二つ。


Uefa approves new spending plans
まずUEFA。2012年から適用予定の規則。


「クラブはサッカー関連の収入の範囲内での健全な運営をする事を求める」というプラティニの主張が、今回の欧州クラブ協会の会合で全会一致で承認される見込みだそうです。
独立した機関を設け違反事実の判断を行い、違反した場合はUEFA主催のコンペティションの出場権を失うそうです。
「億万長者のオーナーによる過剰な投資や借入金でのクラブ運営は規制され、移籍違約金や年棒のインフレを抑えられる」「財政的なフェアプレーの原則はクラブの永続に貢献する」という方向のようです


Clubs agree to 'home-grown' quota
もう1つはFA。スカッドと財務に関するレギュレーションでこちらは来シーズンから。


スカッドについては「来季の移籍シーズン終了時に25人のスカッドを組み、少なくともその内の8人は"home-grown" playerでなければならない」との事。
"home-grown" playerの定義は16歳から21歳までの間に最低でも3年間イングランドウェールズのクラブに登録されている事だそうで、21歳未満の選手については登録の制限は無く、25人を超えて登録出来るそうです。
財務については「毎年3月1日までに年次報告をリーグに提出し、行き過ぎた負債や他のクラブに対する借金が無いことを証明し、あらゆる契約についてシーズン中に契約内容通りの支払いをする事を義務化する」という内容で、違反した場合は獲得選手の登録禁止や所属選手の契約更改を禁止する等の制裁処置が行われるようです。
こちらも「ユースプレーヤーの開拓や強化はクラブの財政健全化に効果を発揮し、ひいてはクラブの永続の助けになる」という方向のようです。


どちらのルールも現状のアーセナルにとっては大きな影響は無さそうです。
フィナンシャル・ドーピングの抑制に繋がりますし、応援しているクラブにとっては良い事です。
小さなクラブにとっては新オーナーによる大規模で早急な勢力の拡大が難しくなって新興クラブの数は減るだろうし、ユースプレーヤーの青田買いはさらに増えて移籍市場の主体が若年化するだけでビッグクラブの有利は変わらないように思います。


追記:アーセナルで"home-grown" playerに当たらないのは、アルムニアディアビ、サニャ、フェルメーレンロシツキー、ナスリ、エドゥアルド、ギャラスファンペルシ、ヴェラ、シルベストル、ファビアンスキ、アルシャビン、エブエの14人。
ヴェラはワークパーミットの関係で加入が遅れているので、home-grownにはなれなそうです。